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中国語で「他是一个做疯狂事情的人」フランス語で「C'est un gars qui fait des choses folles.」スペイン語で「Es un tipo que hace cosas locas.」日本語に訳すと「何すんねん。おまえ頭おかしいんと違うか。」たぶん今、世界中でこのような言葉が飛び交っていると思います。そうです、キング(王様)トランプ、別名をグレート・アメリカン・ジャイアン(私が勝手につけたあだ名です)が、アメリカで輸入する物にびっくりするような高い関税をかけると宣言しました。すると、78歳のたった一人のおっさんのやる事で世界の株価は大きく下落し、たった数日で6兆ドル以上の株式価値が喪失しました。(注:Chatgptで確認した数値。ただ、今朝4月10日付けの日経新聞では12兆ドルの株価下落と書いてました。どちらにしろ、すごい数値)アメリカの国家予算が7兆ドルくらいですから、それに匹敵、もしくはそれ以上の資産価値を世界の人々から奪ったことになります。私も老後の生活にと少しだけ投資している株価が下がり、今週は毎日3回くらい「トランプのボケ!」と口走っています。
まあ、私の株など大したことではないのですが、ちょっと冷静に、これをきっかけに自国ファーストの保護主義が世界を席巻すると、どうなるか?考えてみたいと思います。まず、グローバル化で自由な貿易をする前提は、相手国を信頼することが前提です。相手の得意なところがあれば、「自分の国で作るより安価に良いものができるのでお願いね。」とそれぞれの国の強いものを生産し世界に供給し合う。また、発展途上国などには各国が特恵関税と言って、関税はかけないので、「がんばって、近代化を進めてね。」と援助に近い施策をとっていました。つまり、相手国を信頼し生産を任せ、強い国は弱い国を助けながら手を取り合って生きて行こう、と言う世界だったのですが、今回のジャイアンの施策は、全てのものを自国で賄えるようにする。だから、よその国の商品には高い関税をかけて、相手国の産業が打撃を受けようが立ち行かなくなろうが関係ない。今まで仲間だった国もそうでない国も同じように扱う。また、「弱い国は強い国の言うことを聞け。」みたいな話です。まさにドラえもんのジャイアンのような振る舞いです。
さあ、そうなると、「相手がやるならこちらも報復だ!」と感情的になる国も出てくるでしょうが、その行きつく先は、自国以外は信じられず、世界中で物の流通が減少し、得意なものはいいですが、得意でないものも自国で生産するという効率の悪さが進み、世界の産業・経済の発展は遅れるでしょう。さらに高関税と言うだけでなく物が入らないということにでもなれば、第二次世界大戦前の国際関係と同じで、必要なものは武力で獲得しないと入ってこない。そして、各国間の信頼関係や相互援助などの概念が薄くなっていますので、それを誰も止めようともせず、自国と関係なければ知らんぷり、結果は強い国のやりたい放題。下手すると世界は5つくらいの大国(アメリカ、ロシア、中国、インド、アラブイスラム連合)とその属国になってしまうかもしれません。解説しますと、その時、ヨーロッパはロシアの魔の手が、ウクライナに続きバルト3国からフィンランド、スカンジナビア諸国にあっという間に伸びるが、ドイツやフランス、イギリスは黙って見ているしかなく、勢いに乗ったロシアが、その後ドイツ、ベルギー、フランスと各個撃破すると、他のヨーロッパ諸国もひとたまりもありません。結局、ヨーロッパは、ほとんどがロシアの傘下です。アラブ諸国は、アメリカの関与が弱くなったイスラエルから、イスラム教国家が手を組んでユダヤ人を追い出し、中近東だけでなくアフリカのほとんどを占領します。アメリカはと言うと、カナダやメキシコだけでなく、中南米諸国を自国の州として統治し、南北アメリカ大陸はUSAの国旗に変わってしまいます。インドは人口の多さ故、独自の生き方をしてパキスタンとバングラデシュ、スリランカを自国に編入して生き残る。さて、わが日本は、台湾やフィリピン、ベトナム、ミャンマーなどの東南アジア諸国の大部分を自国領土だと主張し併合する中国に、最後まで抵抗しますが、隣の韓国が2025年の大統領選挙以来”親北・反米”政策を取ったことで、結局北朝鮮主導で朝鮮統一し、中国の傘下になってしまいました。そうなった結果、日本は、北、西、南から一挙に攻められても東からの応援(アメリカ)は来ず、無残にも降伏し中国の属国となる。こんな突拍子もない作り話が、あと2~30年もしたら、現実のものにならないとも限りません。
さあ、漫画のドラえもんであれば、ジャイアンの攻撃を”ひらりマント”でかわしたり、”ビッグライト”で日本をアメリカより大きくしたり、といろんな武器が出てきますが、現実はとなると、徳川家康ではないですが、我慢ではないでしょうか?家康の遺訓に「人の一生は、重き荷を背負うて遠き道を行くがごとし、急ぐべからず。不自由を常と思えば不足なし。心に望みおこらば、困窮したる時を思い出すべし。堪忍は無事長久の基、怒りは敵と思え。・・・・」
日本から買わないと代替えが効かないものもたくさんあります。そのようなものに関税をかければ、すぐにアメリカが困ります。丁寧に計算し、どの程度マイナスか詳しく説明する、またコメなどは関税を下げて輸入を増やす策を提案する等々、「押さば引け、引かば押せ。」で、根気よく対話を続け、その間は、大きなマイナスを負う企業には助成金を出したり、また国民もそのための支出は何らかの削減で我慢しましょう。決して、その場の雰囲気で反発してはいけません。石破さん始め日本政府の力の見せ所ですね。できるかなあ、どうかなあ? さあ石破さん、ドラえもんの”石ころ帽子”で急に石ころになって黙ってしまわないようにお願いしますよ。
(もう一言)
石破さん、石ころ帽子よりも心配なのは、どこでもドアで急にクマのプーさん(習さん)のところに行って、ニコニコ「仲良くしましょう。」など、節操のない事だけはやめてほしいですね。
では、次回は20日ころの更新予定です。
(さらに一言)
さあ、「ブログを更新しよう。」と思っていると、今朝のニュースで「トランプ氏、関税を90日間猶予する。」との発表がありました。株は乱高下。「果たして、その本意は?」やっぱり、ジャイアンのやる事は、普通の庶民には、分かりません。
注:ドラえもんの武器
①ひらりマント=目の前に襲ってくるどんなものでもヒラリとかわすことができる。
②ビッグライト=これを当てると何でも大きくなる。日本もアメリカより大きくなる?
③石ころ帽子=これを被ると、まさに石ころのように全く目立たなくなる。
④どこでもドア=このドアで、どこでも好きなところに行ける。