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まず、大げさなタイトルですみません。
大谷翔平君の活躍などを見たり、好きな時に好きなことをやって、「俺も、今年もう70歳か。」とボーッとしてたら、突然難儀な問いを突き付けられました。
何かと言うと、大学の先輩から、君は「この命を、どう使い切るか!」と言うコメントと一緒に一冊の本が送られてきたのです。タイトルは、「覚悟の磨き方」副題が(超訳、吉田松陰)・・・・・。吉田松陰の語録を分かりやすくまとめたものでした。
「何?」「吉田松陰?」まあ名前くらいは知ってますが、詳しいことは知りません。(ペリーが下田に入港した際、無謀にも小舟で黒船に近づき、幕府に無断で乗船して捕らえられた人。それが171年前の今頃、3月の事らしいです。あとは松下村塾くらいかなあ。)この先輩からは、時々本を送っていただくのですが、中でも2020年の5月に送っていただいた新渡戸稲造の「修養」が素晴らしく、ブログにも書かせてもらいました。
と言うこともあり、早速、本を読み始めると、まず最初の言葉から頭をガーンとやられました。
”やろう、とひらめく、そのとき「今やろう」と腰を上げるか、「そのうちに」と思うか。やろうと思った時に行動できない人が、そのうちになどできるはずがない! いつの日か、充分な準備、資金、技術、気力、体力、できるという予感など全てが完璧にそろう時期が来ると信じているが、それらが事の正否を決めることはない。いかに素早く一歩を踏み出すか、そうすれば、問題点に気づき、気づけば、問題を丁寧に改善する。その繰り返しの先にしか成功はない!・・・・「そう言えば、最近、新たなことにチャレンジした記憶が無いなあ。」と思い、ハッとしました。
さらに読み進めると、行動することの重要性に加えて、何をせねばならないか? つまり、自分にとっての「生きる意味とは何か?」を問われているような言葉が続きます。企業において、ミッション(存在意義、その企業が存在する意味は何か?)が大事なように、「人としての存在意義、自分の命をどう使い切るか!」を考えさせられる本です。全てを紹介するのは、紙面の関係で無理ですが、例えば、人よりいいものを食べ、良い生活をし、金銭も多く持ち、周りから良く見られる。普通はそれが人生の成功のように考えられてるが、ひとたび自分の居場所を手に入れれば、人にどう思われるかや、居場所をを守る(もう少し上の居場所を探す)ことが生きる目的となり、そのために全力を使うようになる。そして、その先は、安定した居場所を守るためなら、生き方や信念さえも曲げてしまう。それが本当の幸せ、本当の生きる意味だろうか? と言ってます。 ”生きる意味≒尊敬を集める” とすれば・・・確かに、ガツガツと自分の富をかき集めることにだけ力を注ぎ、世の中の正邪善悪など後回し、自分さえ良ければ、と言う人を誰が尊敬するでしょうか。それより、貧しくとも自分のできることをコツコツと真面目に取り組んで周りから感謝されて生きてる人の方が、ずいぶん尊敬に値しますね。
そして、吉田松陰は武士の生き方を手本にせよ、とも言ってます。武士は何も生み出さなくても禄をもらっている。その代わり、四六時中「生きる手本」でなくてはならない。すなわち、日常から無駄なものを削り、俗に通ずる欲を捨て、生活は規則正しく、簡素にする。万人に対し公平な心を持ち、敵にすら憐れみをかけ、自分の美学のため身を惜しみなく削る。目の前の安心より正しいと思う困難を選択する。このように逆境や不安に動じることなく、自分が信じる正しい生き方を通すことが心からの満足を得られる生き方である・・・・・・・。
私の解釈では、それは、儒教の教えである仁(思いやる心)義(正しいことを行う)礼(相手を敬う)智(正しい判断ができるように学び続ける)信(嘘をつかず誠実)を実行することと同じで、そのような生き方をすることが、人として生きる意味である。つまり、武士道の精神を実践せよ、と言うことだと思います。
私のブログには、ちょくちょく「武士道」が出てきますので、「またか!」思われた方も多いでしょうが、この年になってますます、人が生きる上での行動規範として大事なことだな、と思っています。・・・
と言うことで、難題である、冒頭の「この命、どう使い切るか?」ですが、今の段階での答えを考えてみました。もしそれを自分に問われたら、生きる意義も含めて、次のように答えようと思います。これから先も、できる範囲で、「正しい行動(仁義礼智信に基づいた行動)をし、結果的に自分の経験したことや考えることを世の中の役に立ててもらう。」それが自分の生きる意義であり、それができたら、”命を使い切った”と言えるかもしれない。おぼろげながら、そんなことを考えるようになりました。
今回、この本を読んでみて、改めて「生きる意味」を考えるキッカケになり、たまには、「そんな哲学的な思考にふけるのもいいのかな。」と考えながら、この本は、それを気付かせてくれる「良い本だった。」と思ったのですが、同時に、ふつふつと後悔の念が頭をもたげてきました。・・・・・「若いころに、もっと本を読んどけば、良かった!」・・・・・・。「よし、これからもっと本を読もう。」・・・・・・・。と思ったものの、心では「そのうちに読もう・・・」おい、ちょっと待てよ。これ、どこかで聞いた内容だなあ・・・・・。そうですね、「バカ者!やろうと思った時に行動できないものが、そのうちに・・など、できるはずがない。」と言う松陰先生の言葉が聞こえてきそうです。一冊本を読んだだけでは、実践など、なかなかできない凡人だと自分を再認識しながら、これからも生きて行きたいと思います。
みなさん、いくつになっても、たまには「自分が生きる意味は何なのか? 今のままで良いのだろうか?」と考えてみるのもいいみたいですよ。
(もう一言)
吉田松陰の言葉でこのようなものがあります。「かくすれば、かくなるものと知りながら、やむにやまれぬ大和魂」(結果は自分にとって、決して良い形にはならないであろう、でも正しいことを貫くためには、やむにやまれず前に進まねばならないのが大和魂である。)やっぱり、何か事をなす人は、覚悟が違いますね。我々もがんばりましょう。次回は月末に更新です。