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二大政党制を考える No,255

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まず、最初に今日のテーマですが、全然面白くなさそうですみません。

二大政党制とは、世界では多くの国で運用されており、それは政治を担うのに二つの有力な勢力が、交互にけん制しながら、政権を担当する。と言うものです。・・・すみません、まだ面白くないです。

ところが、世界で「二大政党制」が始まったのが、19世紀中ごろのイギリスと言われていますが、「日本では、それより700年も前から同様の仕組みがあった。」事は。あまり知られていません。

それは、平安末期から鎌倉時代にかけて、それまでの天皇、藤原摂関家、貴族たちに変わって武士が政権を担うようになったことから始まります。まずは、平清盛を中心とした(平氏)、その次は源の頼朝から連なる「源氏」、それを執権として権力を奪った(平氏)の北条家、今度はその平氏から政権を奪い返した足利家の「源氏」、その足利幕府を実質的に倒したのが織田信長ですが、織田信長は、平(たいら)の信長とも称しており、(平氏)を名乗っています。それを引き継いだ豊臣秀吉は、信長の(平氏)を名乗り、最後に天下を取った徳川家康は、源の家康と「源氏」を名乗りました。つまり、源平交互思想のようなものがあり、武士は平氏と源氏と言う二大勢力しか政権を担えない。しかも、それは交互に前政権を倒し権力を握るのである、と言う思想です。・・・(注)

「うそ~!」平の信長とか、源の家康なんて聞いたことが無い!・・その通りです。歴史の教科書では、そんな名乗り方をしたなんて、ほとんど(全く)出てきません。でも考えたら、面白いですね、力では絶対的なものをつかんでも、最後には、どこかでブランドとか正統性を前に出さないと権力を握れないと考えていたのでしょうね。まあ、これをもって二大政党制と言うのは、ちょっと飛躍し過ぎですが、二つの勢力が権力を求めて争い、いがみ合うのは同じ構図かも知れませんね。

さて、二大政党制ですが、昨年、石破さんが総理になった時に、石破さんって自民党の一部からは嫌われて、味方も少ないならば、立憲の野田さんと一緒になって、新党を立ち上げ、旧自民党と対立する二大政党制を作ればいいのでは? 「緊張感のない政治を変えるには、しっかりした二大政党があり、片方が横着なことをしてると、国民は、交代させることができる。という仕組みにせねばなりません。 」・・・(2024年9月30日ブログ、二大政党制に向けて)と書いたのですが、たった5か月で考えが変わりました。

「二大政党制って、本当にいいのか?」大いに疑問です。

最近の各国を見ると、韓国は、あまりにも野党が反対するので、大統領が非常戒厳を出し、二大政党が国民も巻き込んで対立しています。アメリカは、完全に二分化したが、勝った方が前政権を徹底して叩き、やりたい放題。ドイツやフランスなど欧州でも対立政党同士が、より過激に主義主張を叫び、少数派は排除、良い政策でも相手側の政策は反対する。トップや議会など全てを握れば、アメリカのように極端な政策を急激に実行し世界中を混乱に陥れるし、トップと議会が異なる政党の場合、韓国のように何も決まらない。このような状況を見ると、二つの勢力の対立は、まるで、子供の喧嘩、もっと言えば、動物が相手を圧倒して支配するような感じです。二大政党制の基本は、”相手を思いやる大人”でないとうまく行きません。つまり相手を尊重し、お互いに主義主張は違うが、認め合うという信頼関係が無いとできません。それが、今は、世界がどんどん未熟な社会になりつつあるようで、この先心配です。このまま二大政党制が進み各国の国内が分裂してしまえば、行きつくところは「内戦」と言う悲劇かも知れません。

従って、結論は今の日本のように多数党(自民党)がいて、ただ、その党だけで強引なこともできず、少数勢力であってもみんなの意見も聞かなければならない体制。すなわち、何ともつかみどころのない石破体制の、よく分からない粘り腰、そんな状態もいいのかもな。と思えてきました。と言うことで石破さんには、今日もおにぎりを目一杯ほお張って、頑張ってもらいましょう。

 

(注)

いろいろ調べてみると、室町時代のころまでは、当時の人たちは本気で源平が交互に政権を担うものだと、信じていたようです。ただ、その後は、大きな一族の代表である源氏と平氏を名乗ることが、ステータスのようになり、箔を付けるために使っていただけで、そこまで厳密に源平交互説を信じていた訳ではないようでした。

 

(もう一言)

源平などと言う古い話を持ち出しましたが、その時の旗印である紅白(源氏が白旗、平氏が赤旗)は、今の時代にも多くの使用例があります。運動会の紅白、紅白歌合戦、スポーツの紅白戦など、二つの勢力が何かの戦いをする際に紅組、白組に分けるのは、源平の戦いの名残ですね。では、次回は2月末あたりに更新します。

 

 

 

 

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