余った命 No,249

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突然ですが、一句。「冬空に重ねて届く、喪の便り」信哉

秋をほとんど感じることもなく、夏から一挙に冬になったような気がしますが、毎年11月下旬から12月初め、寒さが本格的になり始めるころに、ちらほらと喪中はがきが届くようになります。今年は自分のところも出しましたが、年々はがきの数が増えてきているようです。それに加え、友人や知人の訃報なども入り始めて、冒頭の句のように冬の寒さが体だけでなく心にも沁みる今日この頃です。

さて、日本人の寿命は年々伸びてきて、2023年現在、男性80.09歳、女性87.14歳。と言うことは、私は来年70歳ですから、「余命はあと10年か。」と思ってたら、70歳まで生きた人の今後の余命は、約15年だそうです。「そうか、5年儲かった。」などと、ほくそ笑みながら調べていると、健康寿命と言うものがあり、男性は約9年、女性は12年も実寿命より短いそうです。と言うことは、男性は71歳、女性は75歳くらいが平均的に自立して健康に暮らせる年齢だということになります。

と言うことは、「健康寿命に対する余命は、あと1~2年か。」と、しんみりしながら、平均寿命や健康寿命を考えていると、テレビで北九州の中学生殺人事件のニュースが流れてきました。将来のある15歳の女子中学生が、ある日突然、何の理由もなく、その人生を閉じねばならなくなるという、何とも言いようのない気の沈む事件です。本来なら、あと70年以上も生きれたであろう余命を、全くの他人から奪われたのですから、さぞ無念だったことでしょう。

その他にも今年多くの事故や病いで余命を奪われた方がいますが、それぞれまだまだ生きて笑ったり、喜んだり、もちろん苦労したり泣いたり、と、まだまだ人生を謳歌することもできたはずです。周りには、そのような余命を全うできなかった人たちが山ほどいるということを考えたら、70歳で余命10年だとか、健康寿命までは、あと1~2年だ、などと落ち込んでいる場合ではないなと思います。

ある本に「そもそも、余命などと言うけど”余った命”などあるわけがない!」と言う事を書いていました。余命が、あと何年だろうが何日だろうが、その時間は余り物ではなく、ちゃんとした自分の人生の一部です。したがって、あとどのくらい寿命があるのだろうと、残りの時間を数えながら、幕引きを待つのではなく、死ぬまで一生懸命に人生を全うしなければいけない。そうしないと事故や病いなどで強制的に余命を絶たれた人たちに申し訳ないし、その前にせっかくの命(時間)がもったいないように思いますね。

などと、いかにも年寄りが言いそうなことを言ってる間に、今年もあと10日余り、昔の青春ドラマの主題歌のように、♪何気ない毎日が、風のように過ぎてゆく♪日々ですが、頑張って年を越しましょう!

 

(もうひとこと)

では、もう一歩進んで、若くあるにはどうしたらよいだろうという人間永遠のテーマを考えていると、そんな、平均寿命、健康寿命以外に、生活の中で年と共にだんだんできなくなったこと、他人の目が気になってやりづらくなったこと、やろうという気が起きなくなったこと、などを集めて博報堂生活総合研究所が「生活寿命」として発表しています。

例えば、サンタがいると思わなくなる年齢は11歳過ぎ、お年玉をもらっていいと思える限界は22歳、女性がミニスカートをはけなくなるのは35歳等々、64種類の行動の限界寿命をまとめているのですが、私に関係のあるものを少し抜粋すると、徹夜で次の日が使い物にならなくなる年齢は39歳、大盛りを注文できなくなるのは40歳、次の日のことを考え深酒ができなくなる歳は41歳、バイキングで元が取れないと思う年齢46歳、信号で変わり目に走れない、48歳、その他にも焼き肉がヘビーに思えるのは51歳、読んだことが思い出せないのは56歳、孫と遊べなくなる62歳・・・といろいろ書いてありましたが、69歳の現在、そんなもん何でもなく普通にやっています。他にも結婚や再婚をする気がなくなる、53歳、他人に対して恋愛感情が持てなくなるのが59歳・・・・・などなど、この年齢になると普通はできなくなるよ、と言う限界年齢を調査し発表していますが、周りを見ると、それらの限界年齢を越えても、それを普通にやっている人こそが、健康で若い、と言うことかもしれないな。と、勝手に思ってしまいました。みなさんも一度見て、自分の限界寿命とどう違うか確認してみてはどうでしょうか。

では、次回は年末に更新する予定です。

 

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