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自民党総裁が決まりました。誰がなってもなあ、と半ばどうでもいい気持で見ていましたが、結果的に石破茂氏で、収まるべき形になったのかなあと、納得しています。そして、立憲民主党も野田佳彦氏が党首になり、これも、まあ納得感のある形になりました。ただ、両者とも党内では盤石の基盤があるわけでもなく、相当の反体勢力が存在しており、運営は苦労することでしょう。
そんな自民党では、石破総理になると、最初の選挙は勝利するでしょうから、反対勢力も大きな動きを見せないと思いますが、ハネムーン期間(政権発足後100日程度)が過ぎ、一年経ち、二年経つころには、いつものように、次の総裁をめぐって石破おろしが吹く可能性もあります。(すでに高市氏は総務会長を固辞、一筋縄では行かない模様)
そんな身内の争いばかりしてきた自民党には、トップが変わることがあっても政権交代はない、と言う甘えのような安心感があり、それが、どこかで政治改革の芽を摘んできたように思います。多少のことがあっても選挙の前に顔(トップ)をすげ替えれば、また選挙に勝てる。そんな甘えの中で政治を動かしていれば、いつまでたっても政治改革などできるはずがありません。裏金や金権選挙の話は、昨日今日出てきた問題ではありません。何年も前から、いつも同じことばっかり言って、何も変わっていません。
そんな緊張感のない政治を変えるには、しっかりした二大政党があり、片方が横着なことをしてると、国民は、交代させることができる。という仕組みにせねばなりません。
ただし、現在の立憲民主党にそれを委ねるには、力不足で、しかも思想的に共産党に近い人もいるので、政権運営は難しいでしょう。
と言うことで、提案と言うか、勝手におもしろそうだと思うのは、2~3年後に、自民党の岩盤保守と言われるグループが、石破おろしを画策した時に、石破氏は、自分に賛同する自民党議員の人と共に自民党を出る。そして、思想的に近い政治信条を持っている野田氏および、立憲民主の野田支持者や他の野党の有志らと組み、自民党に対抗し得る「新保守」党を作る。そうすれば、日本でも「旧自民党」と「新保守党」と言う政権運営ができる二大政党が誕生し、常に緊張感を持った政治体制ができるのではないでしょうか?
また、立憲民主党や野田氏にとっても自党内の左翼陣営よりも石破氏の方が、進む方向は近く、やろうとしていることは、実現するのではないかと思うので都合がよいのではないでしょうか。
さらに首相選挙もアメリカと同様に国民が参加できる体制にし、各都道府県ごとに「旧自民党」と「新保守党」どちらの政党(どちらのリーダー)を選ぶかを投票する。その国民の総意をもって日本の首相が決まるようにすれば、もっと投票率も高まり、選挙そして国政に皆が関心を持つように思います。そうなると、おもしろいですよねえ。
あくまで、一年金生活者の勝手な話なので、実現性は低いかもしれません。ただ、このまま、常に自民党が政権を担い、立憲民主党はいつまでたっても政権運営などできない、そんなことでは、1955年私が生まれたときにできた自由民主党は、約70年、本質はほとんど変わりなく、これから先、自民党も日本の政治も、変わっていかないように思います。ぜひ、自民党結成二年後の1957年に生まれた石破さん、野田さんと言う同じ年の二人には、党のトップとしてやり合うだけでなく、日本の将来を見据え、新たな政治体制を作るという覚悟で、もう一働きしてもらいたいものですね。
(あとがき)
話は変わりますが、石破さんなら、外国の首脳に対しても、あの顔でジロッと睨めば、なめられずにすむでしょうね。まあ、顔はあんまり関係ないか? では、次回は10月10日ころに更新します。