にっちもさっちも・・・No.205

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ジャニー喜多川氏の性加害問題が公になって、テレビでも連日報道されています。その中で、ジャニーズ事務所の対応を見てると「へえ~、こんなもんなんや。」と、ちょっと不思議と言うか呆れた対応に思えます。今まで、これだけ第一線のタレントを次々と輩出してきた事務所であれば、もっと社会の反応などを敏感に感じるべきでしょうが、社会に対する影響の大きさ、ジャニーズと言うネームバリューについて、ちょっと世間とずれている感じがします。ジャニーズと言う名前を残し、タレントをそのまま抱えて、これから先、今までと同じ活動ができるはずがないのに「タレントたちは自分たちの努力でここまで頑張ってきました。」とジュリー前社長の会見では未練たらしく、今後も使ってくれと言いたげでしたが、タレントが頑張ろうが、優秀だろうが、ジャニーズ事務所に所属している限り、判定は「OUT!」です。大体において、企業がこういう不祥事を起こした時の対応は、二つに分かれます。既存の利益を守らんがため、社会一般から見て「甘い、生ぬるい。」と感じるものと、逆に社会の反応以上に「そこまでせんでも・・・」と思えるくらいに自らに厳しく対応するケースです。前者は、さらに厳しい報道や批判が相次ぎ、結果的に、それ以降何回も対応を迫られますし、後々悪い印象が残り業績回復に時間がかかります。三菱自動車の検査結果改ざんや東芝の不正会計、それから、ささやき女将の大阪吉兆などは、その後の対応が悪く企業価値を損傷しました。今では、ビッグモーターも次から次へ問題が表面化し、そのケースになりそうです。逆のケースは、パナソニックの石油温風ヒーターの事故やジャパネットたかたのリスト流出時です。徹底したお詫びと調査、そしてパナソニックは最後の一台になるまで回収すると言う姿勢を見せ(2005年に発覚しましたが、今でも回収の社告を出し続けています。)対応が良いと評価されました。また、ジャパネットは、その年の後半、再発しない体制を徹底するまで販売を一切自粛して売上0で我慢しました。これには、「そこまでやるとは、立派!」と企業姿勢を称賛する人も多く、その後の成長につながりました。そう考えると、ジャニーズの問題は、手ぬるい、まだまだ、と言う印象です。この問題は、ジャニーズと言う事務所の名前を変えて済む問題ではありません。やるなら、まずは、所属タレントは全て他の事務所に移籍させ、今後ジャニーズ事務所では一切のプロダクション活動はしない。そして、移籍の際に得られた移籍料と過去の財産をすべて使って、問題の究明と被害者への救済だけをする会社として残す。もし、財産が余ったら、日本だけでなく世界中の同様な被害を被った人たちへの救済に使って、全て使い切る。今回の事件は、そのくらいの対応が必要ではないかと思います。日本のみか世界中にその失態をさらし、少なからず日本を貶めた罪は。それでもまだ不十分かもしれません。でないと、これから何回も対応策を出しちゃあ、「手ぬるい!」とか「被害者のことを考えていない。」などと突っ込まれ、大衆の記憶が薄れて興味がなくなるまで、手のひら返しをした卑怯なマスコミに叩かれ続けるでしょう。こんな話、早いとこ一件落着となるように新社長東山君の英断が望まれますね。でないと、ジャニーズ事務所初期のメンバー”フォーリーブス”が歌ってた、♪にっちもさっちもどうにもブルドッグ♪のように、にっちもさっちもどうにもならなくなってしまいそうです。

 

(あとがき)

「花は桜木、人は武士」と言われるように日本では桜は武士の心を表す花として好まれますが、その理由は、花が咲いた時の美しさより、散り際の見事さにあると言われています。人間ですから、いろいろ問題も起こすかもしれません。ただ、問題を起こした時の対応が桜の見事な散り際と同じく、潔い対応であれば、それまで以上に評価されるのが日本人社会です。私たちも日常生活において、何か間違ったり、問題だと認識したら、ダラダラ言い訳をせず、非を認めしっかり謝って前に進むことが大事でしょうね。皆さん、どう思われますか?

次回は、9末に更新予定です。

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