国旗「日の丸」 No.180

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正月もあっという間に過ぎ去って、いよいよ時の流れがレーザービームになってきました。(2021年12月30日、No139「ジャネーの法則」参照)お正月だというのに、最近、なぜか正月の特別感が無くなってきているように感じます。テレビもお笑いオールスター的にたくさんのお笑いの人が出るのは、お正月だけでしたが、最近は日常茶飯事になり、珍しくもなんともない顔ぶれが各局を独占しています。また、その中でも「おめでとうござーまーす。」と傘で物を回し、出てきたら正月だなあと感じる曲芸の海老一染之助染太郎(えびいちそめのすけそめたろう)も、とうに亡くなって、テレビではますます正月の特別感が失われました。

それともう一つ、昔はほとんどの家庭で日の丸を掲げて祝っていましたが、今時、日の丸を掲げている家を見ることは、ほとんどなくなりました。日の丸を見るのはもっぱらスポーツの世界大会で見るだけになりましたが、その歴史は聖徳太子が隋に使節を送るときに使った”日出る国”以来、いくつか使用例が見られるようです。ある程度決まりとして使われだしたのは、薩摩の島津斉彬らが提唱し1854年に日本の船の印として日の丸を使うように幕府から通達が出されてからです。その後は日の丸を国旗として認識していたものの、実は1999年まで法的に日の丸を国旗として定めては無かったのです。ですから、それまでは日教組や共産党などの人たちは、「日の丸反対!」「君が代反対!」「天皇制反対!」と声高に叫び、学校でも国旗掲揚や国歌斉唱をしないところも多々ありました。それは、戦時中の軍国主義につながる思想だからと言うのが、その理由ですが、当時、同じ国に生きる同胞として、その象徴である国旗や国歌を否定することは無いんじゃない、と言うのが実感でした。天皇制もそうですが、昔のように「天皇=神」とは思いませんが、日本と言う国の象徴として国旗や国歌と同じ意味合いでとても重要なものではないかと思います。

例えば、ウクライナとロシアの戦争でもそうですし、お隣の韓国と北朝鮮なども同じですが、元々は兄弟みたいな人たちが大国のエゴにより分断されて、今悲惨な状況にあります。もし、第二次世界大戦後に日本が分割統治されたら、岐阜県あたりを境に東日本(日本人民共和国)と西日本(日本民主共和国)と言う二つの国ができ、お互いにいがみ合って、今のような日本の繁栄はなかったと思います。そうならなかったのは、たまたまアメリカ大統領がルーズベルトからトルーマンに変わった(トルーマンはスターリンが大嫌い。)こともあるでしょうが、日本人は天皇を中心とした単一国家として2000年以上の歴史があるので、強引に東西に分けて天皇制を廃止したら、暴動が続いて戦後の混乱が続き、そのコストが各大国に重くのしかかってくることも考慮されたようです。現にアメリカは天皇制は必要と判断していたようで、こんなにも早く戦後復興が進んだのも天皇制を存続させたことが要因の一つであると思われます。

今年、戦後78年目を迎えますが、世の中は行こうと思えば世界中ほとんどのところに行ける科学技術の発展とNETでつながることで瞬時に情報を得ることができるグローバルな世の中になりました。そうなればなるほど、日本人とは何か、日本人としてどうあるべきか、を考えねばならないと思います。その時に日の丸、君が代、天皇制など日本人が自分たちを日本人だなと認識する象徴が重要な役割を果たすように思います。Wカップサッカーやオリンピック、今年はWBCで野球もあります。スポーツの世界では、堂々と日の丸、君が代のために若い人たちが力を結集しています。普段普通に生きる我々も正月くらい、日の丸や君が代、天皇制の存在などを意識して、世界で日本がどうあるべきか、考えてみるのもいいのではないでしょうか?

(あとがき)

少々硬くなりましたが、同じ日の丸でも、youtubeで長渕剛の「Clouse Your Eyes」や人間ロケット”桜花”を題材としたユーミンの「春よ来い」などを見ていると涙が出ます。そんな日の丸の背負い方は、これから先絶対にあってはならないですね。そうならないために日の丸、君が代をどう使うか、日本にとって大事な時代だと思います。

 

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