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アメリカ約24,553人、イギリス39,831人、ドイツ44,977人、韓国4,068人、日本73人、この数字は何でしょうか? そうです、一日の新型コロナ新規感染者数です。(11月27日)このように激減した新規感染者数を背景にここ最近、京都でも観光客の増加が激しくなってきました。写真は嵐山の観光客の様子ですが、3か月前はほとんど人がいなく、さわやかな静けさに包まれていましたが、元に戻ったような感じがします。まるでコロナ感染の恐怖など遠い昔の事のように増え続ける観光客を見ていると一抹の不安を感じてしまいます。かく言う私自身も9月までの謹慎幽閉生活が嘘のようにガンガン飲みに行ってますし、東京行ったり九州行ったりと、完全に元の生活に戻ってしまいました。のど元過ぎれば熱さも忘れて、今が当たり前と思ってしまうのは、日本人の気質かもしれませんが、せっかくコロナとの戦いに勝ちつつあるので、勝って兜の緒を締めて、今こそコロナを封じ込むための施策を打たねばなりません。ビジネスでもそうですが、悪くなってから手を打つのはバタバタして、ろくなことはありません。良い時こそ、将来に向けた手を打つチャンスです。このブログでも何回か取り上げましたが、時間が無いからと金額の帳尻だけを合わせたバラマキのコロナ対策費がどれだけ国民にとって役に立ったでしょうか? 結局使いもせず30兆円も余ったり、また使ったと思ったら一部のところに金が行くだけで広く行き渡らなかったり、実効性に疑問がつく内容が散見されました。せっかく、新規感染者数が減ってきたのですから、今の間に病床や医療人材の増加を図ったり、PCR検査キットを月に1回無料で国民全員に配ったり(無料が難しければ1回500円くらいの格安で提供したり)、少なくともネットで誰でもが安価に買えるようにするべきですが、医師会等の既存権益団体の反対で今回も格安どころか、ネットでの販売も見送られました。さらに3回目のワクチンの接種をインターバルを5ヵ月くらいから始める。等々・・・・。そう思っている中、昨日(11月29日)岸田総理が、新たな変異種の発生を見るや、海外からの渡航者のシャットアウトを決め、すぐに実行すると発表しました。なかなか素早い反応で評価できるのではないでしょうか。さらに二の手、三の手を打ち続けることが肝要ですので今後とも新たな打ち手を打ってほしいものです。・・・・とは言いながら、単に打てばよいというものではありません。5万円のクーポンに967億円もかけるなど、とんでもない、高すぎる! 高々2000万人にクーポンを配るのに1000億円弱とは、驚きです。ざっと計算すると5分の1、あるいは10分の1でも行けそうです。お金をいくらかけたか、ではなく、どれだけ効果があったか?が重要です。要らない金は1円たりとも無駄を出さない覚悟を持ってほしいものですね。
(あとがき)
日本人が、のど元過ぎれば熱さを忘れる国民性のせいか、それを諫める諺も多く存在しています。物事がうまく行くと、文中にある「勝って兜の緒を締めよ。」「好事魔多し」(こうじ・ま・おおし)「そうは問屋が卸さない。」粋な言葉では、「月に叢雲花に風」(つきにむらくも・はなにかぜ)と、それぞれ、なかなかうまく行かないのが人生だ。と教えてくれています。確かに、いい時は長くは続かないもの、だからこそ少しでもその終わりを先延ばししたいと考えて努力する、これが人間なんでしょうね。皆さんのいい時も長続きするように祈ってます。
では、次回は12月10日ころです。