三角大福中 No.65

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先日、神戸山口組の幹部が山口組組員に射殺されたというニュースがありました。逮捕されたのが、京都の南区だそうで、昔勤めていたニッセンも南区にありました。何か、身近でこのようなことが起こると、より物騒だと感じます。

そんな時に不謹慎かもしれませんが、私は”やくざ映画”が結構好きで、「仁義なき戦い」や「日本の首領(ドン)」北野武の「アウトレイジ」など、全部観ましたし、海外でも「ゴッドファーザー」などの名作が結構あります。何が面白いかと言うと、権力闘争に明け暮れて、若いチンピラみたいな下っ端がどんどんのし上がったり、お互いに相手を力ずくで潰してしまうような、何か人間の持っているギラギラした本能みたいなものがよく表れており、ついつい見入ってしまいます。

これは、やくざの世界だけでなく、企業の中でも同じようなことがあり、結局はライバルに勝たないと上に行けないところなどは同じ構図になっています。さらに政治の世界では、相手を殺しはしませんが、トップの座を引きづりおろしたり、取って代わるための工作をしたり、などと言うことは日常茶飯事だったように思います。

タイトルの「三角大福中」は、ご存知のように木武夫、田中栄、平正芳、田赳夫、曽根康弘、の歴代首相のことですが、当時は皆同じ自民党でしたが、それぞれが派閥の首領(ドン)として、常に次のトップ(首相)の座を狙って、派閥抗争を繰り返していました。

派閥抗争自体は、功罪あると思いますが、一般国民も「次は誰かな?」と興味津々で、冒頭に書いた「やくざ映画」を観るような感覚で政治を見ていたような気がします。その最後の生き残りである中曽根さんも11月29日に103歳で亡くなりました。何か、昔気質の政治の終焉に合わせたような最後だと感じます。

なぜなら、今の政治を見ると安倍さんの次の人が全く見えてきません。昔のように面と向かって堂々と「次は俺にやらせろ!」と言う人がいない、何か小さくまとまって、表立っては次の首相を狙っていない様なフリをしながら、うまく行けば、自分に回ってくるかな、などと心の中で思っている人ばかりで、おもしろくないですね。

まあ、政治はおもしろくなくてもいいのですが、「俺なら、日本をこう変える!」と言う主張があって、国民が期待できる政治家は、いないのでしょうか?古くは、池田隼人の「所得倍増計画」田中角栄の「日本列島改造論」など、国民がワクワクするようなスローガンを掲げ、結果的に日本と国民を豊かにしてくれました。

田中角栄などは、稀代の名政治家だと思いますが、不明瞭な金の問題で、最後は残念な結果で亡くなりました。法律を犯すことや私腹を肥やすことは、もちろん良いはずはないですが、もし、すべてクリーンで何もしない政治家と多少は汚い面もあるが、国や国民のために偉業をなす政治家がいたら、私は100%後者を選びます。小さなことで大臣が変わったり、桜の宴会に誰を呼んだかなど、細かいことで現政権を倒そうとするようでは、日本の将来は、不安ですね。

私は安倍さんの事、評価していますが、安倍政権が歴代最長を更新した理由は、安倍さんが良いと言うより、他に人がいないから続いているだけなので、ここらで、歴代の最長と言う代名詞だけではなく、歴代の最高の総理と言われるように、もう一働きをお願いしたいところですね。

もし、安倍さんに会う機会があれば、みんなを代表して「喝」を入れておきます。と、単なる年金生活者が偉そうなことを書いてしまいました。すみません。

 

 

 

 

 

 

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