歯医者の先生様 No.51

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みなさん、こんにちは。

今日は歯医者さんの話しです。歯医者と聞くと、ほとんどの人が”嫌な”感じを抱くと思います。私もそうですが、痛いし、口を開けたままでヨダレをたらす情けない姿を思い出しては、その腹いせに友人の歯医者をつかまえて「だいたい歯医者なんてコンビニの数よりも多いくせに、予約せ、などとけしからん。」とか、「お前でも歯医者になれたんやから、誰でもなる。」などと悪態をついていました。同じ医師でも歯医者はワンランク下、と多くの人が思っているようです。

私は昨日まで北海道に行ってたのですが、行く日の朝、北海道でうまいものを食べようと、張り切っていた矢先に何と歯の詰め物が取れてしまいました。しかもよく見たら、詰め物だけでなく歯も欠けて、冷たい水を飲むとキーンとしみる状態。その日は我慢して悪くない右だけで食事をしましたが、片方だけで噛み続けると暖かい物なんかは食べれないですね。熱い物でも右で噛んで左に持ってきて、また右に移してかむので食べれますが、右だけで噛むと、熱いものはずっと熱く、味わうどころではありませんでした。何とか次の日の昼から札幌駅の近くで歯医者さんを見つけて、直してもらいましたが、たった1本の虫歯の詰め物がないだけで、不便を感じるのですから、上下左右の虫歯の詰め物が全部取れたら、ほとんどのものが噛めずに前歯だけでリスのような生活をしなくてはならず、想像しただけでもぞっとします。

しかしながら、考えたら、日本人(世界的にも)の寿命が延びた理由の中で歯医者さんの存在は大きいんじゃないかと思います。なぜなら、私が今までに行った病院の回数では圧倒的に歯医者が多く、(と言うか、他の病院にほとんど行かない。)もし、歯医者が無かったら、とうの昔にまともに噛めず、食べるものも限られ、栄養不足で衰えてしまっているなと思うからです。また、明治以降の近代的な虫歯治療の発展と長寿化は同じような伸びのように思います。(他の医療の発展も同じかな。)もちろん、他のお医者さんにもかかっていますし、大変お世話になっているのですが、風邪や発熱等々の病気は、医者に行かなくても自然に治る可能性があるのに対して、歯だけは、自然に治ることはほとんどありません。歯医者さんに行って、多少痛くても我慢して、ちゃんと直してくれるから、今があるのかなと、だんだん歯全体が衰えてきた今ごろになって思えてきました。

大げさに言えば、歯医者さんは人類を救う神のような存在です。(大げさすぎました。)そう考えると、友達の歯医者さんに向かって、さんざん悪態をついてきたことを反省します。そして、これからは、歯医者さんに行って、悪い歯だけでなく、やたらと他の歯も直そうとされたり、痛いのにお構いなくガリガリと削られたり、「これで終わりやろ。」と思っても、何とかかんとか言ってまた次の週にも来させようとしたりと、そんなひどい仕打ちをされても手を切ることができない、まるでイジメのような歯医者であっても「歯医者の先生様、ありがとうございます。」と心の中で手を合わせて生きていこうと思います。

みなさんもよくご存じの通り、7月25日は「知覚過敏の日」です。えっ、知らない?その由来は、7月25日→7・2・5→なつこ→夏氷→かき氷→冷たい→知覚過敏と、誰が考えたのか、風が吹けば桶屋が儲かる、ような名前の付け方ですが、アホか! と怒る前に良い機会ですので、みんなで、歯を大事にするきっかけ、そして歯医者さんを敬うきっかけにしていただきたいと思います。

 と言いながらも、やっぱり、私は、歯医者が、大嫌いです。

 。

 

 

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